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卵子凍結について知りたい!

公開日: 2026-02-24

 

卵子凍結とは、将来の妊娠に備えて、元気なうちに卵子を採取し、超低温で保存しておくことです。近年、キャリアやライフプランのために、将来の出産に備えたいと考える女性の間で注目が集まっています。

1. なぜ卵子凍結が必要なの?

女性の卵子(卵子)の質と数は、年齢とともに確実に低下します。特に35歳を過ぎるとその低下のスピードが加速し、妊娠しにくくなったり、流産や赤ちゃんの染色体異常のリスクが高まったりします。

年齢と妊娠率: 卵子の質は、女性が生まれた時から年々老化していきます。卵子凍結は、**「今の若い時の卵子」**を保存することで、将来、加齢の影響を受けにくい状態で妊活を始めるための備えとなります。

不妊治療の選択肢: 凍結した卵子を使う場合、妊娠時の年齢ではなく、卵子を採取した時の年齢の妊娠率が適用されるため、将来的な不妊治療の選択肢が広がります。

 

2. 卵子凍結の種類と対象者

卵子凍結には、大きく分けて2つの種類があります。

(1) 医学的適応による卵子凍結(がん・疾患治療前の凍結)

がん治療(抗がん剤治療や放射線治療)などによって、卵巣の機能が失われる可能性がある場合に行われる凍結です。

対象者: がんや自己免疫疾患などの治療を控えている女性。

目的: 治療後に妊娠を希望する場合に備える。

(2) 社会的適応による卵子凍結(将来の妊娠に備える凍結)

健康上の理由ではなく、仕事やキャリア、パートナーとのタイミングなどのライフプランのために、妊娠を遅らせたい場合に備える凍結です。

対象者: 30代の女性を中心に、将来の出産を希望する健康な女性。

目的: ライフプランを柔軟に進められるように、将来の妊娠の可能性を確保しておく。

 

3. 卵子凍結の流れと仕組み

卵子凍結は、体外受精(IVF)の採卵(さいらん)プロセスとほぼ同じ手順で行われます。

検査・カウンセリング: 血液検査や超音波検査で卵巣機能などをチェックし、治療計画やリスクについて説明を受けます。

排卵誘発: 卵巣を刺激する注射や内服薬を使用し、通常1個しか育たない卵子を複数育てるように促します。

採卵: 麻酔をかけ、超音波で確認しながら細い針で卵巣内の成熟した卵子を採取します。日帰りまたは1泊程度の入院となることが多いです。

卵子凍結: 採取した卵子を、急速に冷却するガラス化保存法により、マイナス196℃の液体窒素タンクで凍結保存します。

保存・管理: 凍結した卵子は、専門の施設で長期的に保管されます。

 

4. 費用と成功率の目安

卵子凍結は、基本的に保険適用外の自由診療となるため、高額になります。

費用の目安

採卵・凍結にかかる初期費用: 30万円〜60万円程度

(検査、排卵誘発剤、採卵手術、麻酔、凍結費用などを含む。回数や薬剤量で変動)

年間保管費用: 1万円〜5万円程度

(クリニックや保管期間によって異なります)

成功率(妊娠・出産率)

卵子凍結後の妊娠成功率は、主に**「卵子を凍結した時の年齢」と「凍結できた卵子の個数」**に依存します。

年齢: 若い年齢で凍結した卵子ほど、質の良い卵子が多く、妊娠率が高くなります。

例:30歳で凍結した卵子の方が、40歳で凍結した卵子よりも、将来の妊娠率は高い。

個数: 凍結する個数が多いほど、将来、出産に至る確率は高くなります。

 

 

まとめ:卵子凍結を考えるなら

卵子凍結は、将来への備えとして有効な手段ですが、**「妊娠を確約するものではない」**という点を理解しておく必要があります。

年齢: 30代前半〜半ばまでに凍結するのが理想的。

費用: 高額になるため、経済的な計画を立てる。

相談: 信頼できる婦人科や専門クリニックで、メリット・デメリット、リスクを十分に説明してもらいましょう。

**「今すぐではないけれど、将来的に子どもが欲しい」**と考えるなら、まずは専門医に相談し、ご自身の卵巣の状態をチェックすることから始めてみましょう。

 

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