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特集記事

肥満・痩せすぎと妊活への影響

公開日: 2025-10-03

 

妊活にとって、体重はとても重要な要素です。肥満でも痩せすぎでも、ホルモンバランスが乱れ、妊娠しにくい体になることがあります。ここでは、肥満と痩せすぎが妊活にどう影響するのかを解説します。

1. 肥満と妊活

肥満は、男女ともに妊活に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

なぜ肥満が妊活に影響するの?

排卵障害: 肥満になると、脂肪細胞から分泌されるホルモンが過剰になり、脳からの排卵を促す信号がうまく伝わらなくなります。これにより、排卵が不規則になったり、排卵が起こらなくなったりすることがあります。

卵子の質の低下: 肥満は、卵子の質を低下させ、受精しにくくしたり、受精しても育ちにくくしたりする可能性があります。

男性の精子の質の低下: 男性の場合、肥満は精子の数や運動率を低下させることがあります。また、性機能障害の原因にもなることがあります。

妊娠合併症のリスク: 妊娠した後も、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などのリスクが高まります。

対策

適正体重を目指す: 無理なダイエットではなく、健康的な食生活と適度な運動で、少しずつ体重を減らしていきましょう。

BMIをチェック: BMI(体格指数)25以上が肥満とされています。自分のBMIを計算してみましょう。

BMI = 体重(kg÷ 身長(m÷ 身長(m

 

2. 痩せすぎと妊活

痩せすぎも、肥満と同じくらい妊活に悪影響を及ぼします。

なぜ痩せすぎが妊活に影響するの?

ホルモンバランスの乱れ: 痩せすぎると、脳が「生命維持に危険な状態」と判断し、排卵をコントロールする女性ホルモンの分泌を止めようとします。これにより、生理が止まったり、無排卵になったりすることがあります。

子宮内膜が薄くなる: 子宮内膜は受精卵が着床する場所ですが、痩せすぎると十分に厚くならず、着床しにくくなることがあります。

対策

健康的な体重増加を目指す: 痩せすぎの場合も、無理な食事制限はやめ、栄養バランスの取れた食事で健康的に体重を増やしましょう。

BMIをチェック: BMI18.5未満が痩せすぎとされています。

適切な食事: 脂質や糖質を過度に制限せず、炭水化物、タンパク質、脂質をバランス良く摂りましょう。

 

3. 健康的な体重管理が妊活成功のカギ

妊活における理想的なBMIは、22前後とされています。

体重管理のポイント

食事: 栄養バランスの良い食事を3食しっかり摂ることが大切です。極端な食事制限は避けましょう。

運動: 無理のない範囲で、ウォーキングやストレッチなど、体を動かす習慣をつけましょう。

専門家への相談: 自分だけで体重管理が難しい場合は、医師や栄養士に相談しましょう。

 

 

まとめ

肥満でも痩せすぎでも、妊活には不利に働くことが分かっています。

まずは自分のBMIを知る。

無理なダイエットや体重増加はしない。

健康的な食生活と適度な運動で、適正体重を目指す。

健康的な体は、妊娠しやすい体へとつながります。焦らず、楽しみながら、自分たちのペースで体重管理に取り組んでいきましょう。