使用薬剤について
ここでは不妊治療の際に使用される主な薬を紹介します。
以下に記した作用(副作用)や使用量はあくまでも目安です。
処方に際しては主治医があなたの症状に合わせて使用薬剤や使用期間、使用量等を決定しますから、その指示に従ってください。
不妊治療で使用される薬
女性編
- 卵を育てる薬(排卵誘発剤)
- 排卵をコントロールする薬
- 排卵を促す薬
- 卵胞ホルモン(エスロトゲン)を補充する薬
- 黄体ホルモン(プロゲステロン)を補充する薬
- 卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を補充する薬
- 高プロラクチン血症の治療薬
- 血糖値を適正に保つための薬
男性編
卵を育てる薬(排卵誘発剤)
シクロフェニル製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | 脳の視床下部に働きかけ、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の分泌を促す 卵胞刺激ホルモン(FSH)および黄体化ホルモン(LH)の分泌を促し、卵胞の生育、排卵を助ける |
クロミフェン製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | 脳の視床下部に働きかけ、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の分泌を促す 卵胞刺激ホルモン(FSH)および黄体化ホルモン(LH)の分泌を促し、卵胞の生育、排卵を助ける |
アナストロゾール製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | アロマターゼの働きを阻害して、卵胞ホルモン(エストロゲン)の産生を抑える 排卵誘発を目的に使用されることがある 閉経後の乳がん治療薬 |
レトロゾール製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | アロマターゼの働きを阻害して、卵胞ホルモン(エストロゲン)の産生を抑える 排卵誘発を目的に使用されることがある 閉経後の乳がん治療薬 |
hMG製剤
形態 | 注射 |
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使用目的・作用 | 直接、卵巣に働きかけて、複数の卵を育てる |
FSH製剤
形態 | 注射 |
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使用目的・作用 | 直接、卵巣に働きかけて、複数の卵を育てる LHがほとんど含まれていないので、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の人に適している |
recFSH製剤
形態 | 注射 |
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使用目的・作用 | 直接、卵巣に働きかけて、複数の卵を育てる 遺伝子組み換えによる排卵誘発剤 |
排卵をコントロールする薬
GnRHアゴニスト製剤
形態 | 点鼻薬 |
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使用目的・作用 | 黄体化ホルモン(LH)の分泌を抑え、早発LHサージを抑制する 子宮内膜症の治療薬 |
GnRHアンタゴニスト製剤
形態 | 注射 |
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使用目的・作用 | 黄体化ホルモン(LH)の分泌を抑え、早発LHサージを抑制する GnRHアゴニスト製剤に比べて速効性がある(使用期間が短くて済む) |
アナストロゾール製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | アロマターゼの働きを阻害して、卵胞ホルモン(エストロゲン)の産生を抑える 排卵誘発を目的に使用されることがある 閉経後の乳がん治療薬 |
排卵を促す薬
hCG製剤
形態 | 注射 |
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使用目的・作用 | LHサージの代用(約36時間後に排卵が起こる) |
卵胞ホルモン(エストロゲン)を補充する薬
エストラジオール製剤
形態 | 飲み薬・貼り薬 |
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使用目的・作用 | 卵胞ホルモン(エストロゲン)の欠乏や低下が見られる場合に、卵胞ホルモンを補い、卵巣の機能を助ける 子宮内膜を厚くする 更年期障害の治療薬 |
黄体ホルモン(プロゲステロン)を補充する薬
黄体ホルモン製剤
形態 | 飲み薬・腟座薬・注射 |
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使用目的・作用 | 子宮内膜を着床しやすい状態に整える 黄体機能不全の治療 |
卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を補充する薬
ピル製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | 排卵を抑える 月経困難症、月経異常、子宮内膜症、卵巣機能不全を治療する |
高プロラクチン血症の治療薬
テルグリド製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | プロラクチンの分泌を抑える |
ブロモクリプチン製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | プロラクチンの分泌を抑える パーキンソン病の治療薬 |
カベルゴリン製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | プロラクチンの分泌を抑える パーキンソン病の治療薬 |
血糖値を適正に保つための薬
メトフォルミン製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の排卵障害に効果があると期待される 糖尿病の治療薬 |
精子をつくる機能を回復させる薬
メコバラミン製
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | 乏精子症の改善を目的に使用されることがある 細胞の発育や機能、血液産生と関わりの深いビタミンB12を補う 末梢神経に対する効果が高い |
カリジノゲナーゼ製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | 血管を広げ血流をよくする 造精機能を高める目的で使用されることがある |
クロミフェン製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | 男性ホルモンの分泌を促す 造精機能を高める目的で使用されることがある |
recFSH製剤
形態 | 注射 |
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使用目的・作用 | 低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症の治療 遺伝子組み換え型のFSH製剤 |
勃起を助ける薬
シルデナフィル製剤
形態 | 飲み薬 |
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使用目的・作用 | 海綿体平滑筋の緊張をゆるめ血流を良くすることで、勃起を補助する |