妊活にかかる費用はどのくらい?
公開日: 2025-10-03
妊活にかかる費用は、自然妊娠を目指す場合と、不妊治療が必要な場合とで大きく異なります。ここでは、それぞれのケースでかかる費用の目安を、わかりやすく解説します。
1. 自然妊娠を目指す場合の費用
まずは、不妊治療をせずに自然妊娠を目指す場合の費用です。これは、主に体の状態を把握するための検査や、健康な体づくりのための出費が中心になります。
費用がかかる項目と目安
男女の健康チェック(ブライダルチェック):1〜5万円
妊娠・出産に影響を与える病気がないか、男女ともに事前に調べる検査です。
婦人科や泌尿器科で受けることができ、検査内容によって費用は異なります。
基礎体温計の購入:1,000〜5,000円
毎日、基礎体温を測るために必要です。
排卵検査薬:1,000〜3,000円(1周期分)
排卵日を予測するために使います。
葉酸サプリメント:1,000〜3,000円(1ヶ月分)
妊娠前から摂取することが推奨されています。
その他(健康食品、運動器具など):人それぞれ
食生活の改善や運動のために、かかる費用は異なります。
自然妊娠を目指す場合、これらの費用は合計で数万円程度で収まることが多いです。
2. 不妊治療にかかる費用
不妊治療は、治療法によって費用が大きく異なります。2022年4月から、一部の不妊治療が保険適用になり、以前より費用負担は軽減されました。
治療別の費用目安(自己負担3割の場合)
タイミング法:1周期あたり5,000円〜
医師の指導のもと、排卵日を予測し、性交渉のタイミングを合わせる方法です。
超音波検査やホルモン検査などが保険適用になります。
人工授精:1回あたり2〜3万円
精子を直接子宮内に注入する方法です。
治療自体は保険適用になりましたが、それに伴う検査費用などが別途かかります。
体外受精:1回あたり15〜50万円
体外で受精させた受精卵を子宮に戻す方法です。
採卵や胚培養、胚移植など、複数の工程があり、それぞれに費用がかかります。
保険適用には、年齢や回数に制限があります。
年齢制限: 治療開始時の女性の年齢が43歳未満
回数制限:
40歳未満:通算6回まで
40歳以上43歳未満:通算3回まで
顕微授精:1回あたり20〜60万円
精子の数が少ない場合などに、顕微鏡を使って卵子に精子を直接注入する方法です。
体外受精の費用に加えて、顕微授精の技術料が加算されます。
その他の費用
検査費用:数万円〜
不妊治療を始める前に、男女ともに様々な検査を行います。これらの検査は保険適用になるものが多いです。
薬剤費:数千円〜
治療内容によって、排卵誘発剤などの薬代がかかります。
先進医療の費用:10〜20万円
タイムラプス培養など、保険適用外の先進医療を受ける場合は、全額自己負担となります。
3. 費用を抑えるためのポイント
助成金制度を利用する: 自治体によっては、不妊治療費の助成金制度を設けている場合があります。
高額療養費制度を利用する: 医療費が一定額を超えた場合、超過分が払い戻される制度です。
民間の保険を検討する: 不妊治療に対応した医療保険や生命保険もあります。
まとめ
妊活にかかる費用は、個々の状況によって大きく異なります。
自然妊娠を目指す場合: 数万円程度が目安。
不妊治療が必要な場合: 数十万円〜数百万円かかることもあります。
保険適用が拡大されたとはいえ、高額になる可能性もあるため、事前に夫婦でしっかりと話し合い、計画を立てておくことが大切です。