生理不順と妊活は関係ある?
公開日: 2025-10-03
生理不順と妊活は深く関係しています。
規則正しい生理周期は、体が正常に排卵しているサインです。しかし、生理不順がある場合、排卵がスムーズに行われていない可能性があります。これは、妊娠の可能性を大きく左右する問題です。
1. なぜ生理不順が妊活に影響するの?
排卵のタイミングが読めない
自然妊娠を目指す上で最も大切なのが、排卵日を正確に把握することです。しかし、生理周期がバラバラだと、排卵日を予測することが難しくなります。排卵日に合わせて性交渉のタイミングを合わせる「タイミング法」が使えなくなり、妊娠のチャンスが減ってしまいます。
排卵が起こっていない可能性がある
生理不順の中でも、特に問題となるのが「無排卵月経」です。これは、生理のような出血があっても、実際には排卵が起こっていない状態のことです。排卵がなければ妊娠は成立しないため、妊活の大きな壁となります。
ホルモンバランスの乱れ
生理不順は、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)のバランスが乱れているサインです。ホルモンバランスが乱れると、卵子の成熟や子宮内膜の状態に影響が出ることがあり、妊娠しにくい体になる可能性があります。
2. 生理不順の主な原因
生理不順の原因は様々です。心当たりのあるものがないかチェックしてみましょう。
ストレス: 精神的なストレスは、女性ホルモンの分泌をコントロールする脳の働きに影響を与え、生理周期を乱すことがあります。
過度なダイエットや肥満: 急激な体重の減少や、体脂肪が極端に少ない状態は、ホルモンバランスを崩します。逆に、肥満もホルモンバランスを乱す原因になります。
生活習慣の乱れ: 睡眠不足や不規則な生活、偏った食事は、自律神経の乱れにつながり、生理周期に影響を与えます。
病気: 甲状腺の病気、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など、婦人科系の病気が原因で生理不順になることもあります。
3. 生理不順を改善するための対策
生理不順を改善することは、妊活の第一歩です。
(1) 生活習慣の見直し
質の良い睡眠: 毎日7〜8時間の睡眠時間を確保し、規則正しい生活を心がけましょう。
バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事を3食しっかり摂りましょう。
ストレス解消: 趣味や好きなことで気分転換をする時間を作りましょう。
(2) 基礎体温を測る
毎日、基礎体温を測り、記録することで、自分の体のリズムや排卵の有無を把握することができます。グラフがガタガタだったり、高温期が見られない場合は、排卵がうまくいっていない可能性があります。
(3) 専門家へ相談
自分で改善を試みても生理不順が続く場合は、婦人科を受診しましょう。
検査: ホルモン検査や超音波検査などで、生理不順の原因を特定します。
治療: 原因が特定できた場合、ホルモン剤の服用などで生理周期を整える治療を受けることができます。
まとめ
生理不順は、それ自体が不妊の原因となるだけでなく、背景に隠れた病気のサインであることもあります。
「生理不順だから、妊娠しにくいかも…」と悩む前に、まずは婦人科を受診することが大切です。 医師に相談することで、原因を特定し、適切な治療やアドバイスを受けることができます。焦らず、自分の体と向き合い、健康な体づくりから始めていきましょう。