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【食事・栄養】健康的に食べること。美味しく食べること。

あなたのからだは、あなたの食べるものでできています。
朝、昼、晩の食事を規則正しく、栄養バランスよく摂っていますか。健康なからだであることは、すべての基本です。きちんと食事を摂り、食べ過ぎや塩分、糖分、脂肪分の摂り過ぎに注意しながら、からだに必要な栄養を十分届けましょう。
また、厚生労働省では妊娠を希望する女性に対し、1日に食品から摂るべき240μgの葉酸に加えてサプリメントなどから400μgの葉酸摂取を勧めています。

食事や栄養指導のある病院選び

食事や栄養が妊娠や卵子の質、精子の質を左右するとは言い切れませんが、高タンパク、低糖質の食事、ビタミンDや鉄などの栄養素が妊娠や卵子の質、精子の質に関係すると考えられています。そこで栄養士による栄養指導やレシピ紹介などをする治療施設も増え、なかには体重管理などを目的としたダイエット外来で食事や栄養指導をする治療施設もあります。
食事や栄養指導については、病院検索からお住いの都道府県をクリックし、のついている治療施設からピックアップしてみましょう。

栄養素も考えた食事をしましょう

健康なからだづくりに欠かせない栄養素は、炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの5つのグループ(五大栄養素)に分類されます。最近では、これに食物繊維を足し、第6の栄養素として注目されています。
糖質、炭水化物は力や熱になり、たんぱく質、脂質はからだをつくり、ビタミン、ミネラルはからだの調子を整えます。食物繊維は腸内環境を整える効果があり、便秘解消や体重増加の抑制にも効果があります。
とくにたんぱく質は、2013年に米国産科婦人科学会ACOGが「高タンパクで低糖質の食事が体外受精の受精率を向上させる」と発表したことで、さまざまな治療施設で高タンパクで低糖質の食事をしましょうと呼びかけることも多くなりました。
たんぱく質は、カラダの中でつくり出すことができず、また貯めておくこともできません。そのため、たんぱく質が不足しないよう1食に1品は肉や魚、大豆などを食べること、より良質なたんぱく質を摂取することが大切です。
また、食物繊維は、子宮内フローラを整えるためにも重要だと考えられています。腸内環境が子宮内環境を整えることにも通じるとされているため、腸内環境を整えるために、とくに水溶性食物繊維や発酵食品を積極的に摂るようにしましょう。たとえば、腸内の善玉菌のエサとなるごぼう、にんじん、ブロッコリー、こんにゃく、海藻・きのこ類などの水溶性食物繊維や、ヨーグルト、ぬか漬け、納豆、キムチ、味噌、チーズなどの発酵食品を多く含む食品、玉ねぎ、アスパラガス、アボカド、バナナなどオリゴ糖を多く含む食品がおすすめです。
健康を維持し、からだの調子を整えるためには、きちんとした食習慣が大切になります。またお菓子、アルコール、タバコなどの嗜好品も気をつけましょう。特に喫煙と不妊は、密接な関連があるといわれていますので、副流煙も含めてタバコはやめましょう。

体重管理をしましょう

不妊治療を進める上で、体重管理は大切な問題です。なぜなら体重増加や極端なダイエットによりホルモンバランスが崩れ、月経周期が乱れることがあるからです。
卵子がうまく育たない、排卵が不規則になる、その原因の1つに太り過ぎや痩せ過ぎがあります。日頃から体重管理に注意を払い、太り過ぎ、やせ過ぎを解消しましょう。
この体重管理は、妊娠後はもっと重要になってきます。太り過ぎが妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の原因になったり、産道についた内臓脂肪が難産を引き起こすこともあります。1日の運動量を考慮しながら、摂取カロリーと消費カロリーに注意した食生活を送りましょう。

健康であるために 健康を維持するために

生命を維持するために、食べることはとても重要なことです。しかしそのために、ただ食べているわけではありません。食事をするときに会話を楽しむこと、美味しいと思う喜びや作ったものを「美味しい」と言ってもらえる喜び『食文化』があります。
そして健康面を考えた場合、五大栄養素(糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル)を偏りなく、いろいろな種類を食べる『栄養学』があります。
からだを老化させると言われる活性酸素、もちろん卵巣や精巣にも老化は起こります。これを取り除く抗酸化物質を食品から上手に取り入れることで細胞の老化を防ぐことができ、これが卵の質や精子の質upへもつながります。また血液の流れをよくする働きのある食材を取り入れることで、豊富できれいな血液をつくり、子宮内環境upへつながります。妊娠へ導くことばかりでなく、日頃の体調管理のためにも食事を見直してみることが大切になってきます。

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