病院・クリニック検索はこちら

サイト内検索はこちら

男性不妊の原因や精液検査について

不妊の原因は、男女に

不妊原因グラフ 不妊原因は女性だけでなく、男性にもあります。1996年WHOの発表した不妊原因の男女比に関する資料によると、男性に不妊原因がある割合は24%で、男女ともに原因がある24%を加えると不妊に悩む夫婦の約半数が男性にも不妊原因があるケースということになります。また男性不妊は、近年増加傾向にあり、これは環境汚染・環境ホルモンの影響やEDの増加が原因ではないかと言われています。
男性不妊に関する診療は泌尿器科が専門となりますが、最近では不妊治療施設で専門的な治療が受けられるようになってきました。男性の検査は精液検査が主になり、女性の検査に比べると痛みもなく、また精液検査の結果によっては、その後の治療を大きく左右するため最初に受けておきたい検査になります。

男性不妊原因には何が?

男性不妊原因としては、主に造精機能障害(精子をつくる機能の異常)、精路通過障害(精子が通る道の異常)、性行為障害(性行為ができない、射精に至らないなど)に分類されます。

★造精機能障害★

男性不妊の原因として最も多く見られ、全体の約90%を占めます。精巣やホルモン分泌などの異常が原因で精子を造る機能自体に問題があり、射精精液中の精子が極端に少ない、または見つからない(非閉塞性無精子症)ケースで、原因が特定できないことが多くあります。特定できる原因の主に、精索静脈瘤(精巣の静脈が逆流して瘤状に肥大する病気で、治療により精液所見の改善と妊娠させる能力の向上が期待される)があります。

★精路通過障害★

精管が炎症(鼠径ヘルニアの手術、精巣上体炎、クラミジア感染など)やパイプカット手術などにより閉塞したことが原因で射精精液中に精子が少ない、見つからない(閉塞性無精子症)ケース。精路を再建する手術により射精精液中に精子が認められるようになることもあります。

★性機能障害★

性欲の低下、勃起障害などが症状としてあげられ、ストレスなどの心因性によるものや糖尿病や神経障害などによっても起こります。また、マスターベーションはできるけれど、女性の腟内では射精ができないというケースもあります。この場合、心理療法やマスターベーションの改善などが必要なケースもありますが、治療やカウンセリングが難しい場合には人工授精などが適応されます。

とりあえず精液検査!

不妊治療は、夫婦の治療です。治療の中心は女性になりますが、男性にも大きな役割があります。男性の精液検査の結果によっては、最初から必要な治療が何かが決められることもあります。たとえば、精子数が少ない、運動精子が少ないとなれば、タイミング療法や人工授精では妊娠は難しく体外受精が勧められるケースもあるため、最初に受けておきたい検査の1つになっています。ただし、精液検査の結果は非常にバラツキの多い検査でもありますので、一度の検査で診断を決めることは基本的にはなく、二度、三度と検査を行ない、その平均値や中央値で診断をします。検査結果によっては、より専門的な検査が必要となり、泌尿器科(男性不妊専門医)での受診を勧められるケースもあります。

精子は傷つきやすい?

人工授精や体外受精をするために精液を調整する必要がありますが、その歳に遠心分離機を使用することが多くあります。遠心分離機によって死んでいる精子、運動性のない精子などを取り除き、運動性のある元気な精子だけを集めるのです。しかし、そのときに精子のDNAが損傷を受けることがあるといいます。ただ、精子のDNAが断片化されても卵子や胚には、DNAの断片化した部分を修復する能力があることがわかっていて、この場合には卵子の質が影響してきます。つまり、精子のDNAが断片化されていても、卵子や胚がそれを補い、修復してくれるというわけです(断片化率にもよりますが)。また、断片化されている精子=精子の質が悪いということではなく、断片化されている精子の中に、質の悪い精子が多くあると考えられてもいるようです。これらの精子でも受精ができることはわかっていますが、胚の質に影響し、着床不全や流産を起こすことにつながると言われています。ただし、それが体外受精の成績に影響を与えるかどうかについては、よくわかっていないようです。

こだわりの病院選び