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食事と栄養

不妊治療では、食生活や栄養も指導対象に…

基礎栄養

人が生きていくためには、食事と栄養は欠かせないものです。また、その摂取内容や方法によっては、健康にとって良くない影響を及ぼすこともあります。
不妊治療の現場でも、母体が栄養バランスを崩していたのでは妊娠の要となる卵子の質や受精後の胚の成長にも影響がでるのではないかと考えられるようになってきました。

学会発表でも、不妊症の患者さんのうち栄養の整った人たちとそうでない人たちでは、栄養の整った人たちの方が妊娠率が良いとされる発表があります。

栄養不足では細胞の質も落ちてしまう!?

卵子が成長するときにも、卵子が精子と出会い受精して胚となって分割成長していくときにも、そして新しい生命として誕生していくときにも、そこにはいつも「栄養」と「エネルギー」は欠かせません。それは、生きているから当然のことです。

つまり、必要な栄養分を取入れて不必要になったものを排出していく生命活動が行われているからです。

このとき、必要な栄養素を取入れ、不要なものを細胞の外に出す役目を果たしているのが細胞にある細胞膜です。細胞膜はリン脂質やコレステロールでできていていますから、まずは細胞膜がしっかり栄養の選別作業をしていくためにも、リン脂質やコレステロールが不足していたのではいけません。
栄養の選別作業が上手くいかなければ、栄養不足など細胞にとってはイレギュラーが生じ、質の低下が起きてしまいます。

培養士からも、リン脂質やコレステロール不足を(卵子が育つ3ヵ月)補ってあげることで、成長不足で小さかった卵子が大きくなったとする報告があります。

細胞にとって、どんな栄養が必要なの?

細胞の主成分は、水分、たんぱく質、リン脂質、コレステロールです。これは卵子や精子、受精卵も変わりがありません。
では、これらの栄養はどのような働きをしているのでしょう?

1、たんぱく質

ヒトのからだの20%を占めるといわれるたんぱく質ですが、その働きは多岐にわたります。
栄養の貯蔵や輸送に関わったり、代謝に関わる酵素として働いたり、傷の回復を早める作用もあります。また、エネルギーの源であり、免疫力を高めたり、血液を正常に保ったりと、生命を維持する重要な働きを担っています。

2、リン脂質

細胞膜を形成する成分の一つで、水と油をなじませる性質があります。ほかには、記憶力を高めるアセチルコリンという伝達物質の原料でもあり、気力や集中力アップさせる働きも。また、体内で脂肪がエネルギー源として使用・貯蔵される時に、たんぱく質と結びついて血液中を移動します。
リン脂質にはいくつかの種類がありますが、よく知られているのがレシチンです。不足すると、細胞膜の役目である選別作業がうまくいかなくなったり、血管にコレステロールがたまり、それが悪化すると動脈硬化あ糖尿病につながる恐れがあるというものです。

3、コレステロール

リン脂質と同じく、細胞膜を形成する成分の一つです。からだに悪いものと思われがちですが、不足してもよくありません。強い細胞膜をつくるために欠かせない成分で、脳の神経線維を覆う膜状成分でもあり、脳の情報をすばやく伝達する役目を果たしています。
また、ステロイドホルモンの原料で、妊娠にかかわりの深いエストロゲンやプロゲステロンも、このステロイドホルモンの一種です。不足により細胞膜がきちんと機能しないと、からだに必要なものの出し入れが上手くいかず、免疫力が低下してしまいます。

ビタミン・ミネラルでたんぱく質の合成を促進!

ビタミン、ミネラルはたんぱく質の合成を促進するため、たんぱく質と相性の良い成分です。また、体内でたんぱく質や糖質、脂質などを調整する役割もあります。ただ、体内で作り出すことが出来ないため、たっぷり摂取するようにしましょう。
ビタミンやミネラルは種類が多く、働きはさまざま。妊娠初期に胎児の成長に欠かせない葉酸もビタミンの一種で、妊娠前からの摂取が必要となってきます。

3大栄養

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