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胚培養士さんが、日常的に気を付けていることは、「患者様の検体を取違えない」ことです。
不妊治療クリニックでは、クリニックによって違いはあるものの検体の取違いを起こさせないように、検体が入る容器にIDと名前を記載する、患者情報が入っているバーコードシールを貼るなどの工夫を行っています。しかし、過去に日本でも取り違えが起こったケースはあります。
RI Witnessは、不妊治療ラボ内で検体を管理するシステムです。 これは、RFIDといわれる電子タグを、検体(卵子や精子、胚)が入っている容器に貼付することで、それぞれの検体を識別し管理するシステムです。これにより患者様の情報の管理だけではなく、「どの容器を」「いつ」「だれ」が作業をしたかを電子的に記録することが可能になります。
このように、複数の検体を常に監視するため、”検体の取り違えを許さないシステム” ということもできます。
電波を用いてICタグの情報を非接触で読み書きするシステムです。ICタグはとても小さなラベルで、円形、正方形、長方形など貼付する容器に合わせて様々な形状があります。また、バーコードシールとは違い、RFIDは同時に複数の検体を認識することができます。
クリニック内では、日常的に複数の患者様の検体を持って胚培養士が培養室内で作業を行います。その作業の最中、例えばあるカップルの検体と、違うカップルの検体が同じエリアに存在した際、RIWitnessはその検体の存在を音やモニター内の画像で警告し、胚培養士に伝えます。このように誤った検体を近づけると警告を出すことで、取違いを防止することができます。
培養室の中では、1つの作業を進めるために人によるダブルチェックを必ず行っています。このダブルチェックは、胚培養士となるために必須と考えられている作業です。
しかり、胚培養士さんは毎日緊張をして何百もの検体を扱い、作業をしているため、精神的疲労が多いことが知られています。
ここに電子的な管理システムであるRI Witnessを導入すれば、トリプルチェックの管理体制を設定することができ、従来のダブルチェックからトリプルチェックになることにより、精神的疲労を少なからず軽減することができるでしょう。
もう一つの安心。それは患者様への安心の提供です。
お預かりする貴重な検体を、作業者+デジタルで管理することは、将来子供となる貴重な胚を預ける患者様にとっては安心につながります。