ERPeak検査(子宮内膜胚受容期検査)とは
ERPeak検査(子宮内膜胚受容期検査)とは
ERPeak検査(子宮内膜胚受容期検査)とは、子宮内膜を採取し、RT-qPCR(遺伝子の発現レベルと解析する装置)を用いて遺伝子の発現を解析し、内膜組織が着床の窓(Implantation Window)かどうかを評価する検査です。ERA検査と同じく、より良い胚移植のタイミングを探るために用いられます。
ホルモン補充周期で凍結融解胚盤胞移植を行う時と、方法は同じです。黄体ホルモン補充の開始日を「P+0」として、着床の窓の期間となる「P+5」に子宮内膜を採取し、検査します。RT-cPCRという方法で、内膜細胞の、着床時期に現れる48種類の遺伝子の発現を解析して、内膜が「受容前期」「受容期」「受容期後」「非受容期」の4段階で評価します。
この結果をもとに、次周期以降に、着床の窓に合わせて胚移植を行います。
<適応>
・良好胚を複数回移植しても着床しなかった、または(生化学的)妊娠が成立しなかった場合
年齢が高めで、採卵できない人が対象となった場合は早めに検査を受けることを勧められることがあります。
<費用>
<期待できる効果>
良好胚を複数回移植しても着床(妊娠成立)しなかったカップルにおける着床率・妊娠率の向上が期待されます。検査を行う企業によれば、反復着床不全のケースで着床の窓がずれている人がERPeak検査の結果にしたがって移植を行うことで、46%の妊娠率を示したそうです。
ただし、胚が着床しない原因は、染色体に問題があることも多いため、あわせてPGT-Aで胚の染色体数を調べる場合もあります。移植可能胚が少ない場合は、PGT-AよりERPeak検査を優先することもあります。







