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PRP療法とは、自分の血液中の血小板に含まれる成長因子が持つ修復能力を利用し、人間に本来備わっている「治癒力」を高めることでケガや病気からの回復を促す再生医療です。
私たちの血液は、血球(赤血球・白血球・血小板)と血漿で構成されています。
血小板からは細胞増殖や血管の形成などに役立つ数多くの成長因子が放出されます。
それら成長因子は、損傷部位に直接働きかけて細胞増殖や血管新生を促進させることにより、組織の修復機能を高め、ケガや病気の治癒を促します。

PRP療法の原理

PRPの主成分は血小板です。血小板は、血液に含まれる成分で、指を切ったときなどにしゅっけつをとめる止血する働きがあります。
血小板には血小板由来成長因子(PDGF)、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、上皮細胞成長因子(EGF)、線維芽細胞増殖因子(FGF)など様々な細胞成長因子が含まれており、 これらの成分が傷口の細胞増殖をするため治りが早まります。

PRPを子宮内に注入すると、子宮内膜で細胞の成長が促進され、子宮内膜の環境が良くなり内膜が厚くなることが期待できます。
子宮内膜が厚くなると移植した胚が着床しやすくなりますので妊娠が期待されます。

安全性

PRP療法は、再生医療等の安全性の確保等に関する法律に基づき、第2種再生医療等提供計画を厚生労働省へ届出を行うことにより実施可能となる治療となります。
患者さま自身の血液を使うため、アレルギー反応等の心配が少なく、これまで国内外での使用において重篤な有害事象は報告されていません。
提出されている再生医療等提供計画の一覧はこちら

PRPの適応

反復不成功例の方
融解胚移植周期のエストロゲン製剤使用では子宮内膜が厚くならない方

デメリット

・必ずしもPRP治療のみで不妊治療は改善されるわけではございません。
・採血のために静脈内に注射針を刺す行為が必要となりますので、採血に伴う痛み、気分不良、吐き気、めまい、失神、失神に伴う転倒、皮下出血、神経損傷(痛み、しびれ、筋力低下など)等副作用は考えられます。

PRP治療のスケジュール

※PRP療法は保険適応ではない為、費用の詳細については施設により異なります。