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小川クリニック 院長 小川隆吉

著書に『不妊の最新治療』『ここが知りたい不妊症』『いちばんためになる はじめての妊娠・出産』『30才からの安産』などがある

職歴

日本医科大学卒
日本医科大学産婦人科勤務
都立築地産院産婦人科医長として勤務、日本医科大学産
婦人科講師も兼任
小川クリニック開設

夫婦でどんな治療をしたいのか意見を一致させましょう。

自分たちに適した治療を見極めるのは難しい

一人目のお子さんは体外受精で授かったけれど、2人目は自然妊娠だったり、人工授精で妊娠される方も結構いらっしゃいます。
妊娠を妨げていたものが改善されたのか、最初から体外受精は必要なかったのかはわかりません。
ただ、不妊治療クリニックで、「時間をムダにしないために体外受精をしましょう」といわれることがあるそうです。
確かに年齢や状況から体外受精をしたほうがいい場合はありますが、すぐに体外受精に進むのは問題があるかもしれません。
でも、自分たちにどの治療法が適しているのかなんて、なかなかわかりませんよね。
不妊治療クリニックに行って診察を受けて、「体外受精をしたほうがいいですね」といわれたら、「そうなのか」と受け止めるご夫婦が多いと思います。

夫婦の意見が食い違っていると治療が進みにくい

たとえば、両方の卵管が閉塞している、精液中に精子がほとんどいないなど、体外受精でないと妊娠が難しいケースもあります。
この場合は人工授精でもタイミング法でもなく、最初から体外受精や顕微授精を選択するのが一般的です。
ただ、まだ年齢的に余裕がある、検査で体外受精でなければ妊娠は難しいという原因が見つからなかった場合には、タイミング法や人工授精という選択肢があります。
ここで大切なのは、ご夫婦がどんな治療を望んでいるのか、です。 ご夫婦の希望が明確だと治療方針は立てやすいといえます。
「どうしても子どもがほしい。だから、体外受精でも顕微授精でも、できることは何でもしたい」というスタンスなのか、 「できれば自然妊娠に近い方法で妊娠を目指したい。それでダメだったら体外受精をするか否か、考える」のか、 「体外受精は絶対にしたくない。もし、人工授精で妊娠しなかったら子どもはあきらめる」のか。
もちろん、ほかにも、いろいろなご希望があるでしょう。
当院には「子どもができなくても仕方がない。でも、何もしないと後で後悔しそうだから、タイミングや人工授精はやっておきたい」と来院する方もいらっしゃいます。
考え方は人それぞれ。ご夫婦によって異なります。 まずはご夫婦で考えを確認しあってみてください。
不妊治療を受けるときに一番たいへんなのは、ご夫婦で意見が違う場合です。
こうなると、いざ治療を受けるときにご主人が協力しない、精液検査も受けないなど、肝心の治療が進まないことがあります。
ですから、治療を受ける前に、どんな治療を希望しているのか、ご夫婦で意見を合わせておくことをお勧めします。

人工授精を希望する理由はさまざま

人工授精を希望する理由はご夫婦によってさまざまです。 性交障害(ED)の方、ご主人の精子の数が少ない方(精子減少症、乏精子症)など。
性交障害に近いですが、セックスをしたくないという方もいらっしゃいます。
あとは単身赴任で別居しているので、妊娠のチャンスが少ないという方もいます。
この場合、人工授精の日程に合わせて帰省して…という形です。
また、抗精子抗体の場合にも人工授精をすることがあります。
抗精子抗体とは、体内に入ってきた精子を攻撃して弱らせたり、死滅させるため、結果、妊娠を妨げてしまうものです。
人工授精では妊娠の確率が下がるので、体外受精を勧められることが多いと思いますが、なかには人工授精で妊娠することもあります。

次回は、「不妊検査、人工授精に対する助成金など」についてお伝えします。

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