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体外受精(IVF)
卵巣に育った卵胞から、卵子を採取し、体外で精子と受精させること。
ディッシュ上で卵子に精子を振りかける通常媒精と顕微鏡下で卵子に直接1個の精子を注入する顕微授精がある。
着床障害
良好胚を移植しても着床しない。または、生化学的妊娠を繰り返すことをいう。着床障害の理由は大きく2つあり、 1つは胚の染色体異常。これは着床前胚染色体異数性検査(PGTーA)を行い、染色体異常のない胚を移植することで妊娠とその継続が期待できる。
もう1つは母体の環境。胚移植と着床時期の関係、子宮内環境の問題、また免疫寛容の問題などがある。
各々検査をして必要な治療を行い、着床環境を整えて胚移植することで妊娠が期待できる。
着床の窓
胚が子宮に着床できる期間は、特定の時期や条件があり、それ以外では着床できないといわれている。 この着床可能な時期を着床の窓(インプランテーションウィンドウ/Implantation Window)という。
通常は、排卵から5日程度がその時期に当たるが、良好胚を移植しても着床しない人の約3割に着床時期のズレがあるといわれており、 より個々に合った時期に移植することが妊娠の確率を上げるとされている。
調節卵巣刺激法
調節卵巣刺激法は、早期排卵を抑制して、多くの卵胞を育て、多くの卵子を採取することを目的とした排卵誘発方法で、ショート法、ロング法、アンタゴニスト法などがある。
妊娠率を上げる目的から複数の卵子を採取するため、卵胞の発育にはrecFSHや尿由来のFSH製剤、hMG製剤、排卵抑制にはGnRHアゴニスト製剤やGnRHアンタゴニスト製剤などを使用する。
▼ ロング法
採卵する前周期の高温期中頃からGnRHアゴニストの投与を開始することで、早期排卵を十分に抑制し、採卵周期にエントリーされる卵胞サイズを揃えることができる。卵胞発育にはrecFSHやhMGを連日注射し、卵胞成熟、排卵のコントロールにはhCG注射を使用して採卵手術を行う。
薬剤の投与期間が長くなるが、治療スケジュールを立てやすい方法で、卵巣機能に問題がなく、AMH値が高く比較的若い人に適した方法といわれている。

▼ ショート法
採卵周期の月経1~3日目からGnRHアゴニストの投与を開始し、早期排卵を抑制しながら、GnRHアゴニストのフレアアップ(flare up/投与初期にFSHとLHが大量に分泌されること)を利用して、recFSHやhMG注射で多くの卵胞を育てる。卵胞成熟、排卵のコントロールにはhCG注射を使用する。
若干FSH値が高い人にも適応する。

▼ アンタゴニスト法
recFSHやhMG注射で多くの卵胞を育て、ある程度卵胞が成長した段階からGnRHアンタゴニストの注射を連日注射、または数回注射して早期排卵を抑制する方法。排卵コントロールのためにhCG注射ではなく、GnRHアゴニストを使うことでOHSS(卵巣過剰刺激症候群)をほぼ回避することができる。
多くの人に適応する方法。
● その他、ウルトラロング法、ウルトラショート法などのほか、各治療施設独自の方法もある。
凍結胚
胚を凍結して保存したもの。
前核期胚、初期胚、胚盤胞と、いずれの発育段階の胚でも凍結することができる。
凍結融解胚移植
凍結保存していた胚を融解して移植すること。移植に当たっては、個々に合わせた治療法で、胚移植を行う。
▼ 自然周期
自然の月経周期に合わせて行う方法。月経周期が規則的でホルモン環境のよい人に適し、エコー検査などで自然に起こる排卵が確認できた日から移植日を決定して胚移植を行う。
卵胞成長の具合によっては、連日のエコー検査が必要になること、自然周期であっても、排卵を促すためにhCG注射、またはGnRHアゴニスト点鼻スプレーなどを行い、排卵のみコントロールする場合もある。

▼ 排卵誘発周期
誘発剤を使って排卵を起こさせて、移植日を決めて移植する方法。排卵コントロールできるメリットはあるが、クロミフェンを使用した場合、その副作用のために子宮内膜が薄くなることがある。
また、注射による排卵誘発剤を使用した場合、排卵をhCG注射で促すとOHSSが心配されることもある。

▼ ホルモン補充周期
ホルモンを補充して内膜の黄体化を行った日から胚移植を決める。卵胞ホルモン剤を使用して子宮内膜の増殖効果を利用し、その後に黄体ホルモン剤を使用して子宮内膜を整えていく方法。
多くの人に適応する。
透明帯
卵子の周りを覆っている膜のことで、糖タンパク質でできている。その役目として、受精に臨む精子の先体反応を引き起こす働き、1個の精子が進入した後、他の精子が入らないようにする多精子受精の阻止の働きなどがある。
受精後は、成長にしたがって増える細胞が、バラバラにならないように胚を守る役割があり、着床直前になると、胚盤胞が脱出しやすいように透明帯がやわらかくなるとされている。
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