アメニティー :採精の時や術後の安静には個室が準備されています。今回のリニューアルで最大限に利用価値を発揮しています。

 
患者それぞれの診察、治療をするために医療現場では待ち時間が生じることは日常茶飯事です。通院に付き添うご主人にとっての待ち時間含め、少しでもストレスなく待つことができるよう、レストランが用意されています。
●いずれもホテルグレード。プライバシーもより尊重され、くつろぐことができ、採精時に夫婦で個室使用も可能になっています。






写真:上より個室。同個室バス&トイレ。特別室。同特別室では、治療(オペ)後に夫婦ともに休んでいただくことができます。


オペ室とオペ風景:










今までに取材訪問したクリニックは


<26>
2007/4 取材

患者のさらなる要望に応え、入院設備を整えた不妊専門の
リプロダクションセンターへリニューアル




 
 昨年、不妊治療の話題でオーク住吉産婦人科を取材した折には、分娩施設の充実さに驚き、新生児室では可愛い赤ちゃんに魅せられながら取材を進めた記憶がまだ鮮明に残っている編集部にとって、『オーク住吉産婦人科が分娩を取り止める』との知らせには、正直スタッフのだれもが信じられない気持ちを抱いたものです。
 原因はなんでしょう?
 実は、ここにも堀病院摘発事件の波が押し寄せていたのです。この事件の詳しくはネットでも容易に検索できますし、一部メディアも報道をしています。みなさんの意見はそれぞれかもしれませんが、その多くが疑問を感じることでしょう。つまりは医師の監督下、看護師による分娩時の内診行為は常態化した行為ともいわれる中で、摘発を受けたのが全国でも堀病院だけというのもおかしな話なのですが、それを違法とする限り、多くの産婦人科で分娩を取り扱えなくなるというのです。
 ただでさえ地域によっては産科医がいないことが心配される時代に、なんともバランスの取れない話ではありませんか。先頃、医師会でも産婦人科の現状や小児科医不足の現状を新聞に全面広告で知らせながら、読者の意見を募っていました。
 こうした背景がオーク住吉産婦人科のリニューアルを思い立たせたようです。
 実際には、一定時期を設けて、ご利用いただいている最後の妊婦さんが、無事、出産するのを見届け、すでに同院でも診療需要の高まっている不妊治療への専門性とサービスを深めたわけです。

 院長は、その思いと抱負を語りました。

 「残念ながら2007年4月で分娩を終了せざるをえませんでしたが、これまでの設備を全ていかし、さらに充実させてリプロダクションセンターを開設しました。
 今後は、さらに充実を重ね、不妊の患者様のご要望に応えていきたいと思います」
 では、そのようすを見ていきましょう。



 
〜医師スタッフ〜


 
サージセンター


 サージセンターでは、妊娠年令期の婦人科疾患を診療。不妊治療を目的とした手術や妊孕性温存を目的とした術式を行なっている。これから妊娠をしなければならない方にとって、たとえば子宮筋腫の手術の場合は子宮を残しながらの改善をし、卵巣のう腫の場合なら、左右2つある卵巣のできるだけ多くの卵巣実質を残しておくといった方法。

 また、腹腔鏡手術(ラパロスコープ)や子宮鏡下手術(レゼクトスコープ)など、最新の手術手技では、出産時の帝王切開なども考慮しながら、最善を考えての適用が医師陣によるカンファレンスで検討される。これにはMRI などの検査結果をもとに、筋腫の部位、数、子宮内膜や血管との位置関係、術式ごとのリスクとメリットなど、いろいろな角度からの検討がなされ、それら結果から、どの方法がベストなのかが、カウンセリン グで提案されている。

 多くの手術は全身麻酔で行なわれるが、その際、短時間の手術ではラリンジアルマスクという特殊なチューブを使用し、より侵襲の少ない方法で喉への負担を軽減。硬膜外麻酔を併用することで、術中だけではなく術後の痛みも徹底的にブロックするなど細心の注意がなされている。

 どんなに簡単な手術をするにしても、手術前の不安を少しでも解消し、安心して手術に臨めるよう充実した設備と態勢を整えながら、インフォームドコンセントを大切により安全で、より確実な手術ができ、患者様の信頼に応える努力を日夜重ねている。

連携医療で男性不妊治療にも積極的に対応
男性側疾患での精子回収


 精液検査で無精子症の場合、さらにMESA(精巣上体精子吸引術)やTESE(精巣内精子回収術)、少しでも多くの精子を採取できるように全身麻酔でのMD-TESE(手術用顕微鏡下での精巣内精子回収術)を行なっている。 
希望により入院が可能(通常は日帰りが可能な手術)術後の急変にも24時間体制で対応

●馬場谷 勝廣 医師/泌尿器科かかりつけ医として、訪問診療や在宅医療はじめ地域医療の一角を担っている。昭和49年奈良県立医科大学卒業。 同大学附属病院、浅香山病院泌尿器科勤務を経て、平成6年「ばばやクリニック」を開院。オーク住吉産婦人科での男性不妊手術にも、名手として君臨。

● 千住 将明 医師/昭和55年、大阪市立大学医学部卒業。大阪市立大学医学部泌尿器科教室助手、大阪市立城北市民病院、大阪市立住吉市民病院泌尿器科を務め、平成15年8月1日、千住泌尿器科クリニック開院。現在、大阪市立大学医学部泌尿器病態学非常勤講師。


● 安本 亮二 医師/大阪市立大学医学部を卒業後、約30年間、大阪市立大学附属病院、大阪市立北市民病院、大阪市立十三市民病院に勤務し、泌尿器科学および性機能学(アンドロロジー)、腎臓病学の業務に従事。これまでの経験を活かし、泌尿器科専門医、性機能学専門医、腎臓専門医として質の高い診療を行ない、地域医療に貢献。

● 増田 裕 医師/平成16年6月20日から枚方市民病院で、関西地区初めてとなるHIFUを和辻部長と共に稼働させ、現在までに70例の前立腺癌患者さんに治療を行う。平成17年9月1日より藍野病院に泌尿器科部長として赴任。

充実のオペ室と個室環境

 
 不妊治療を行なう上で、培養室設備は欠かせません。すでに2000年の開院以来、不妊治療を続け、体外受精でも実績のあるオーク住吉産婦人科にとって、今回のリニューアルで大きな意味を持つことになった一つがその充実であるのは確かですが、出産までを充実した設備で提供してきた環境を存分に診療に活かせるメリットは、今後のサービス充実に開拓的な発想を生み出しているようです。
 たとえば、フルスペックのオペ室で対応できる診療項目は一般の婦人科疾患の治療を広くカバーし、24時間、365日の体制で対応しながら、さらに患者さまにはホテルグレードの個室で安静し、入院することを可能にしています。
 つまり、大学病院や総合病院で治療を受け、病室は特別室での入院といったところでしょうか。病院経営の発想からは、効率を考えて削られるサービス部分の提供が、すでに可能になってしまっていることが、患者さまにとってはプライバシーの尊重やリラックスした気持ちでの受診、受療にかなりの期待が持てそうです。
 単に不妊治療、体外受精ということではなく、患者さまによっては子宮筋腫や卵巣嚢腫といった、不妊にともなう婦人科疾患の治療を行なうことが妊娠への道になる時には、徹底して無駄な体外受精を避け、子宮環境を整えてからの体外受精といった具合に、より高い妊娠への可能性を引き出しています。
 また、体外受精をした直後の妊娠初期によくある出血時にも、24時間、365日の体制で対応することが可能になっています。


夫婦ともに診療を


 こうした手術室では、腹腔鏡下手術(ラパロスコープ手術)や子宮鏡下手術(レゼクトスコープ)などを行ない、先端の技術を要する手術から、基本的な開腹手術まで行なえる体制を整えていることがオーク住吉産婦人科ですが、さらに、LDRを利用すれば、男性不妊で手術を必要とするご主人の採精手術を、奥様の採卵日に合わせて行なうことで、ご夫婦揃っての同室オペを実現し、その後の体外受精に備えることも可能です。
 夫が隣にいる。妻が隣にいる。この気持ちは、どれほど心強く、またその後にも気持ちの共有面で効果があるか、期待が寄せられます。


『採精室で! 』の常識が変わるかもしれません


 不妊治療は『夫婦ともに』が理想ですが、なかにはご夫婦で協力体制が上手く行かない、ご主人の気が進まないなどといったケースがあり、その理由の一つに、受診環境が挙げられます。女性ばかりの中、しかも採精室で一人でアダルトビデオを見ながら…。『おれ、そんなの嫌だよ!』といった具合です。
 考えてみれば、この常識をいつだれが作ったのでしょう?
 取材中、アダルトビデオを集めるのに看護師さんが奮闘していたり、先生が用意した無修正ものを看護師さんが『法律違反!』と撤去して入れ替えたり、『患者さまが持ち帰ってしまうんです!』と採精室の話題もいろいろですが、ある有名女医の一言は印象的でした。
 「夫婦であるのに、他の女性の??見て採精はいけません! 当院には置いてありませんから…」
 でも、不思議ですよね。目的が目的ならふだんのタブーもOKというのも…。
 実際の患者さまの中にも、『病院では採精できませんから、ホテルに行ってきます』という方がいらっしゃるそうです。
 大丈夫です。オーク住吉産婦人科では、通常の人工授精や体外受精用に、ご主人が採精される場合でも、シャワー付の個室が提供され、ご夫婦で部屋に入り、よりプライバシーが保たれた環境で採精することが可能です。
 奥様の側で採精した精子でともに祈り、不妊治療の結果に希望を託す姿、思えばなんと自然なことでしょう。
 ぜひ推進して欲しいものです。


待ち時間はレストルームでティータイム


 付き添って来院のご主人や、長い待ち時間が出来てしまった時などは、レストランで休むことが出来ます。
 写真のように景色も堪能できる本格的なラウンジには専用のシェフもいて、みなさまにゆっくりしていただけるよう対応してくれます。ここのケーキセットは評判の美味しさ。待ち時間もティータイムとなれば気持ちもリラックスして過ごせそうです。


治療では、今までにどんな成功例があるのでしょう


 さて、実際のところ、オーク住吉産婦人科での不妊治療成功例にはどのような方がいらっしゃるのでしょう?
 院長は言います。
 「いろいろなケースがありますが、婦人科手術をしてから体外受精をすることでの妊娠例はかなりあります。子宮(内膜)ガンで子宮内膜のポリープが悪性化してしまっていたケースでは、まず子宮を温存する治療を行ない、それから体外受精を4回行なっての妊娠があります。
 また、大きな子宮筋腫をかかえた転院患者さまの場合は、それまで何回も体外受精を繰り返すも、妊娠・着床せず、当院で子宮筋腫を取り除く手術を行ない、それから体外受精をすることで上手く妊娠・着床するケースがあります。
 最近では男性不妊も多くなっていますが、男性不妊治療も積極的に行なっており、これには泌尿器科と連携して、とくに精巣内であるとか、精巣上体、睾丸から精子を回収する方法も積極的に手がけております。さらにはMD-TESE(精巣内精子採取法)といって手術用の顕微鏡の元で精巣を確認しながら、精子を採取するといった手技も積極的に行なって、良い成績を収めております」
 なるほど、期待は高まります。

  


オーク住吉産婦人科/統括院長中村嘉教
〒557-0000
大阪市西成区玉出西2-7-9
◆電話 06-4398-1000

●http://www.oakclinic-group.com/
クリニックホームページ
MAPなど、こちらでご確認ください。



プレート:表示プレートも新設。今後の期待が高まります。

培養室のスタッフ:急速な進歩をとげる生殖医療の分野で、エンブリオロジストは日々、技術の研鑽に努めています。オーク住吉産婦人科・リプロダクションセンターでは、世界で認められた最高水準の機器や培養液を用い、学会認定の生殖補助医療胚培養士をはじめとするスタッフが、お預かりした大切な受精卵を培養管理、育てさせていただいています。


 受精卵は命の始まりです。一つひとつの受精卵は呼吸し、栄養を吸収しながら育つため、このデリケートな存在を取りまく環境を、注意深くコントロールすることが大事な仕事となります。

 この作業をしっかりマスターするためのトレーニングは欠かすことなく、ベテランを含めた全てのエンブリオロジストに定期的なトレーニングが義務付けられ、常に安定した技術水準を保つよう、マニピュレータを使った指先の繊細な動きでのコントロール方法はじめ、体が全ての動きを覚えてしまうまで、指先が小さな命の息づかいを感じ取るようになるまで、ひたすら何時間も同じ操作を続けています。

 こうした訓練があってこそ、エンブリオロジストは一個の受精卵から始まる生命の誕生を真摯に受止め、大切に見守りつづけることができます。



では、実際の生殖医療の流れを見てみましょう(IVF_ET)

体外受精〜胚移植の流れを紹介(オーク住吉産婦人科でのスタンダード)

ICSI(イメージ)
(オーク住吉産婦人科でのスタンダード)
受月経 1日目

治療開始
ブセレキュア(点鼻薬)をつかいはじめます。これは、体内のホルモン分泌を抑制し、自然排卵を防ぐためのもので、採卵の 2日前まで毎日続けます。


月経 3日目〜

排卵誘発
基本的にはホルモン剤の注射で卵胞(卵子が入っている袋)を育て、月経6日目から超音波による卵胞計測をし、ホルモン剤の量を調節。直径 20mm前後の卵胞が複数できたら、卵子の成熟を促すホルモン剤、HCGの注射をうちます。HCG注射後36時間で排卵予定となるため、夜HCGを注射し、翌々日の朝採卵します。


月経 10〜14日目頃

採卵
採卵は超音波で見ながら卵巣に針を刺して行ないます。日帰り手術。麻酔を使用、採卵中は痛みや恐怖感はありません。

採精
採卵当日、精液を採取。精液は専用の洗浄液で洗浄濃縮し、運動性の良いものだけを集めて濃度を調節します。

授精
授精は、採卵当日の午後、胚培養士が行ないます。

<方法>
コンベンショナル
 細胞に包まれた状態の卵子に、適切な濃度に調整した精子をふりかけます。精子が卵子の周りの細胞を溶かし、精子自身の力で卵子の細胞内にはいっていきます。

ICSI
 酵素処理により周りの細胞を剥がした卵子に、顕微鏡で見ながら針を刺し、 1 個の精子を卵細胞の中に注入します。


受精確認・培養
コンベンショナル、 ICSIいずれの場合でも受精した後は同様の経過で発育します。
受精がうまくいくと卵細胞の中に 2つの「前核」が見えます。精子由来の「雄性前核」と卵子由来の「雌性前核」です。2つの前核が融合した時点で受精は完了となります。
この精子と卵子が融合してできた、たった 1つの細胞(=胚)が細胞分裂を繰り返し、やがて新しい命として生まれてくるのです。

採卵後 2日目

胚移植( ET)
受精卵を子宮に戻します。

胚移植は胚が 4〜8分割まで育った頃、採卵から2日後に行います。培養のデータを見ながら医師と胚培養士が綿密な打ち合わせを行い、最も良い胚を選んで子宮に移植します。培養期間を少し長くして、胚盤胞という段階まで育った頃採卵後5〜6日目に移植する場合もあります(胚盤胞移植=BT)。多胎妊娠をさけるため、通常一度に移植するのは3個までです。余剰があった場合は凍結保存する事をお勧めします。一度のIVF−ETで妊娠しなかった場合や第2子をご希望の際に、融解して胚移植すると体の負担が少なくなります。胚(胚盤胞)移植後は移植した胚の着床を助けるために、注射か内服薬で黄体ホルモンを補充します。

採卵後 14日目

妊娠判定
尿中、血液中の HCGというホルモンを測定して判定します。


妊娠中の検査・健康診断

検診:22週まで、妊娠中の検査&健康診断を行なっています。

 

上に戻る
(c) Copyright CION Corporation 2003 All right reserved