『Quality ART 全国体外受精実施施設完全ガイドブック2009』情報公開協賛施設に心から感謝申し上げます。今回のガイドづくりでは、データの詳細さからも公表をひかえる施設が多い中、応募者の中からも脱落者がでるという過酷なものとなりました。それだけ大きな内容を含んでいるということですが、この大切さを理解してくださり、勇敢に参加された施設は最終的に25施設となりました。
先に起きた『移植胚の取り違い事故』はじめ『非配偶者間の生殖医療』、『施設間の技術格差や培養士意識』など、高度生殖補助医療には、整備すべき課題が山積みと考えますが、実際に学会トップへの取材を進めてみても、整備の方法すら見えない混沌とした一面も見受けられます。思うにそれは、今まで未知の領域だった生殖医療が急速に進歩し、ヒト社会への応用が急激に具現化してなお、その進展を求めて止まない面があるからなのでしょう。
そのような環境下に不妊治療(高度生殖補助医療)があることを注意深く見つめれば、今ある現状の不妊治療が、ブームのような医療であったり、心配を抱えた不安なものへ進むことなく、将来、社会的に必要な安心医療として健全に存在して発展していくことへの強い願いが生じて来ます。私たちは、その願いのためにも一連の企画を進めています。
患者さまにおかれましても、安心して医療を受け続けていけるよう、また、情報を得るのにも注意深さを備え持つことができるよう、私たちの媒体をみていって欲しいと思います。 |