病院選びの参考34項目

最初のメニューに戻る

01 ブライダルチェック

02 夫婦での診療

03 患者への説明・その理解確認

04 使用薬剤の説明

05 治療費の詳細公開

06 助成金の扱い

07 タイミング指導

08 人工授精(AIH)

09 人工授精(AID)

10 体外受精

11 顕微授精

12 自然・低刺激周期採卵法

13 刺激周期採卵法

14 凍結保存

15 男性不妊

16 不育症・習慣流産

17 妊婦検(健)診

18 2人目不妊の通院配慮

19 婦人科検診の受け入れ

20 腹腔鏡検査

21 卵管鏡下卵管形成術

22 漢方の扱い

23 新薬の使用

24 カウンセリング

25 運動指導

26 食事指導

27 女医さんがいる

28 医師の人数

29 エンブリオロジスト

30 セラピスト

31 妊娠率

32 不妊治療開始時期

33 診療日と診療時間

34 エトセトラ

31 妊娠率



●気になる妊娠率、公開されている数値を信用していいのでしょうか。
アンケートでは20〜100%までの回答があり、平均で30〜40%、一般的には30前後の妊娠率…

治療施設ごとで公開されている
妊娠率をどう見たらいいの?

 治療成績は大事な資料の1つですが、治療施設を決めるための一番大切な要素ではありません。治療施設ごとで、治療成績の算出方法が違い、その方法によっては大きな差が生じます。
 最近では多くの不妊治療施設がサイトを持ち、その中に妊娠率を紹介しているページを持っているところもあります。
 しかし治療施設ごとで妊娠率の算出方法が違いますし、患者層も施設によって違うので、安易に比べて、こちらがよし、こちらはダメとも言えません。
 また「臨床妊娠率」という書き方をしている場合がありますが、これは妊娠反応が陽性になったということだけではなく、心拍が確認でき、第一関門を無事に突破した方の妊娠率です。
 そのため若干、率が下がりますが、早期流産の危険性を回避した妊娠であり、出産に結びつくであろう妊娠である、とも言えます。
 妊娠率を知る時に、大事なことは分母になる集団が何であるのかということです。母集団がはっきりとわからない場合、数字だけでは何とも言えないことが多くあります。

累積妊娠率

 1周期あたりの妊娠率が低くても、累積(積み重ね)をすれば、妊娠率は徐々に上がってきます。例えば1周期の妊娠率を30%とした場合、100組の夫婦のうち1周期で妊娠するのは30組、残りの70組のうちの30%にあたる21組が2周期目に妊娠、3周期目には14組が妊娠し、ここまでで65組が計算上では妊娠することになります。累積とは、積み重ねることであり、理論的には妊娠率は限りなく100%に近づきます。しかし現実的には妊娠率は100%になることはなく、回数を重ねることで妊娠の可能性がどれだけあるかということがわかります。

周期あたりの妊娠率

 周期というのは、「月経周期」を指します。体外受精なら排卵誘発法が何であっても、治療をはじめた時が周期のはじまりになり、タイミング指導や人工授精でも同じです。
 1クールの(治療)周期中の妊娠率を出す方法が、周期あたりの妊娠率です。自然妊娠においては、25〜30%といわれています。治療施設によっては治療法別に算出しているところもあります。

採卵あたりの妊娠率

 治療周期を始め、採卵された方が分母になり妊娠率を算出するものです。
 周期あたりでは、排卵されなかった、または採卵できなかった場合も分母になりますが、排卵(採卵)あたりの妊娠率には含まれません。また1回の採卵による算出法なので凍結融解胚移植などを利用し、複数回数移植を行なっても回数は分母には含まれません。

年齢別の妊娠率

 年齢別、または年齢階層別に妊娠率を算出する方法です。治療施設によっては、これを細分化し治療法別に算出していることもあります。
 一般的に「高齢出産」と言われるのが35歳以上の初産ですが、この年齢あたりから妊娠しづらくなり、38歳からは卵の質も下がり、40歳を超えると妊娠率はガクッと下がってきます。このため年齢階層毎に妊娠率を算出します。
 この他、症例あたり、患者あたり、移植あたり妊娠率などがあります。


●人間の妊娠と動物の妊娠

 人間は、分類上では霊長目ヒト科、学名をホモ・サピエンスといいます。自然妊娠率は25〜30%、妊娠期間は10ヶ月です。
 では、他の動物はどうでしょう。比較的人間に近いとされるチンパンジーの妊娠率は約70%、妊娠期間は8ヶ月なのだそうです。そして驚くのは、発情期中のネコです。交尾後、その刺激によって排卵することがあり、高確率で妊娠をし、妊娠期間は2ヶ月。更に驚くのはウサギで、繁殖力が強く、交尾の刺激により排卵が起こり妊娠し、重複妊娠(妊娠中の交尾により新しく妊娠する。妊娠期間は1ヶ月)も可能なのだそうです。こう比べるともともと人間は、妊娠しにくい動物とも言えます。
 自然妊娠においても、人工授精、体外受精などにおいても、その人それぞれに『妊娠しやすいタイミング』があります。このタイミングを上手く掴むことが重要です。体外受精なら卵をつくる、採卵、受精、胚移植のそれぞれのタイミングが個々のからだに上手く合わせて治療を進められれば、妊娠の可能性も大きくなります。そのタイミングを上手く掴むことが治療の much better!!