トップページ > 病院選び>08 人工授精(AIH)

病院選びの参考34項目

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01 ブライダルチェック

02 夫婦での診療

03 患者への説明・その理解確認

04 使用薬剤の説明

05 治療費の詳細公開

06 助成金の扱い

07 タイミング指導

08 人工授精(AIH)

09 人工授精(AID)

10 体外受精

11 顕微授精

12 自然・低刺激周期採卵法

13 刺激周期採卵法

14 凍結保存

15 男性不妊

16 不育症・習慣流産

17 妊婦検(健)診

18 2人目不妊の通院配慮

19 婦人科検診の受け入れ

20 腹腔鏡検査

21 卵管鏡下卵管形成術

22 漢方の扱い

23 新薬の使用

24 カウンセリング

25 運動指導

26 食事指導

27 女医さんがいる

28 医師の人数

29 エンブリオロジスト

30 セラピスト

31 妊娠率

32 不妊治療開始時期

33 診療日と診療時間

34 エトセトラ

08 人工授精(AIH)

グラフは2006年度のアンケート調査によるものです。
対象施設600、先着100施設のデータによる比率表示となっております。



●自然妊娠の難しいところだけをフォローアップ、人工的に精子を子宮へ送ります。


元気な精子だけを子宮へ。医療の手を少しだけ借りて妊娠へ結びつけましょう。

足りないところへのフォローアップ、受精、着床は自分の力

 人工授精という言葉から、「人工的」とイメージされやすいのですが、人工的に行なわれるのは『精子を子宮腔内へ注入する』部分で、受精〜着床までは自分のからだの力に委ねられ、自然妊娠に近い治療とも言えます。
 人工授精の歴史は古く、1799年に英国で成功して以来200年以上が経ち、日本では1949年に慶応大学医学部付属産婦人科で初誕生して50年以上の歴史があります。
 卵巣に負担がない限り毎周期行なうことが可能です。
 しかし妊娠率は意外と低く8〜10%程度、排卵誘発剤の併用と精子を濃縮洗浄すること、また人工授精を続けて2日行なう、毎周期繰り返し行なうことで妊娠率は約20%にアップします。
 その反面、排卵誘発剤との併用によるリスクの説明不足から、多胎妊娠になり減数手術をしなければならないケースもあり、女性の肉体的、精神的負担、そして育児への不安も耳にすることがあります。

配偶者間人工授精(AIH)とは

 精液を濃縮・洗浄することにより運動精子数を増やし、選別されたものを子宮腔内に直接注入し妊娠へ導く方法で、適応とされるのは以下の4つです。
 (1)精子に問題がある場合
 (2) ヒューナーテストの結果が良好でなかった場合
 (3)夫婦生活に問題がある場合
 (4)タイミング指導で妊娠せず、その原因が不明な場合
 AIHの成功は、精液所見が重要なポイントになってきます。タイミング指導を受け、なかなか妊娠しない夫婦で、夫がこの段階で精液検査を受けなくても人工授精においては濃縮洗浄するために、精液検査がなされます。
 AIHが適当とされる精液所見は、WHOの基準に基づくと精液量が少ない(2ml未満)、精液濃度が低い(2000万/ml未満)、精子の前進性が悪い(前進50%未満、迅速前進25%未満)などです。
 女性側因子で治療になる場合と違って、男性側因子での治療は方法が少なく限られてきます。そのことを念頭に置きながら、治療を進める必要があります。

★なぜ精液洗浄・濃縮は必要か★

 人工授精、体外受精、顕微授精とも、精液を洗浄・濃縮します。これは妊娠に結びつく元気な精子をピックアップするため、そして特に人工授精においては、副作用を回避するためにも必要です。人工授精後に、まれに腹痛や発熱が起こることがあります。
 精液には、子宮の収縮を促す物質(プロスタグランディン)が含まれています。また精液以外のものが採精過程で混入してしまうため、腹痛や発熱の原因になります。これらを排除するためにも精子の洗浄・濃縮が必要となります。


●人工授精の妊娠率と妊娠成立までの回数

 AIHでの妊娠率は意外と低く8〜10%で、3周期以内に妊娠する人が全体の約80%とされています。それ以上の回数を重ねても妊娠は期待できないと言われ、また排卵誘発剤を併用することで約20%まで妊娠率をあげられるとされています。しかし誘発剤を使用することで多胎になることも考えられますので、複数個が排卵される場合の十分な説明と多胎によるリスクを理解することが必要です。
 またAIHを続けることで、抗精子抗体が2次的に作られてしまう場合もありますので、妊娠率から考えてもAIHは多くても5回までと考えるのが妥当でしょう。
 人工授精は、受精〜着床は、自分のからだに委ね、自然妊娠に近い形での治療と言えますが、多胎妊娠の発生や抗精子抗体などを考えると心配材料も多く含んでいます。そのインフォームドコンセントが十分になされているクリニックが much better!!