不妊治療のQ&A
人間関係について
治療4年目で授からず。義母になじられるなど、自己否定感が募り、辛いです。
現在33才、治療歴4年目に入ります。PCOSの手術もむなしく人工授精5回撃沈。体外受精に向かいます。
旦那は33才、精子の運動率がよくないときのほうが多いです。
このように、お互いに理由があるため、頑張って治療してきました。しかし、授かりません。
私は保育士をしていたのですが、結婚と同時に子どもを望み、退職しました。でも、このままだと2度と仕事につけないと最近思います。
義母に「不妊治療しながら仕事している偉い人だってたくさんいる。甘えてるんだ! 私は子どもを産んだから気持ちなんてわからない」と、なじられました。
よく精子の運動率を良くするためにはストレスをかけるなと言われますが、たくさんの治療や痛い、辛い思いをしているのは大半が女性です。こんなに頑張っているのにとなじりたくもなります。生理が来るたび大泣きをしてしまいます。自信も喪失しています。
仕事だったら、やる気、やりがい、楽しさ、成果を見つけられます。自己肯定感も味わえます。しかし、今の私が感じるのは自己否定感ばかりです。
体外受精に向けて自信を取り戻し、前を向ける気持ちになりたいので、ご助言をお願いします。
一歩ずつ前進していると考えれば、意外に未来は明るく感じるものです。
人工授精での妊娠率は1回あたり5~20%と率はあまり高くはありません。
卵子の存在や受精卵になっているか、受精卵が分裂を始めているかなどは、おなかの中でのことですから実際、目で確認することはできません。この見えない部分に何か問題があるのかもしれませんね。
お義母様とは同居されているのでしょうか。なかなかきついことをおっしゃるのですね。
確かに治療と仕事、家事をこなしている方も少なくありませんが、みなさん大変で、余計なストレスを感じることも多いようです。ですから、治療に専念するため仕事をしないという選択は良いのではないでしょうか。決して甘えているとは感じません。「今できることを精一杯やる」そのための選択なのですから。
お子さんを希望し、治療をされている方の多くは、月経が始まるたびに大きな悲嘆を経験しています。自信を失うこともあります。
今までの治療では良い結果が出なかったけれど、まだ方法はあるのです。
体外受精をすることで今まで確認できていなかったことを一つひとつ確認することができます。実際に体外受精をするかどうかは夫婦で相談して決めることですので、ご主人とよく話し合ってくださいね。
体外受精をすれば絶対に妊娠が成立すると断言はできませんが、今までの治療で分からなかったことが、わかることもあります。何よりも、一歩ずつ前進していると考えれば、意外に未来は明るく感じるものです。ご主人やお友達、また同じような悩みを持つ人と話をすることから得られることもあるでしょう。
また、お義母様と治療についてお話をされると、お互いの感情がぶつかりあってしまうかもしれません。治療をサポートしているカウンセラーに話を聞いてもらってもいいでしょう。気持ちが楽になることもありますよ。
まずはご主人とよくコミュニケーションをとってくださいね。