妊娠と不妊原因をみてみよう

妊娠のメカニズム

男性と女性が出会い、SEXをすれば子どもができる。いたって当たり前の話と思うかもしれませんが、新しい命が誕生するまでには長い長い道のりがあります。

1.人の成長と生殖適齢期(卵子の話、精子の話)

卵子、精子の始まりは、お母さんのおなかの中

卵子のもとになる卵祖細胞は、女性であるあなたがお母さんのおなかの中にいた胎児の時にすでにつくられます。その数は500万~700万個。しかし、出生までに自然に減っていき、200万個程度となって卵祖細胞から少し成長した原始卵胞となり、あなたは出生を迎えます。
一方、あなたが男性なら、精子のもとになる精祖細胞も、母親のおなかの中にいる時につくられます。

減りつづける卵子のもと、つくりつづけられる精子

出生後、約200万個の原始卵胞は活動を止めた状態で卵巣にあるのですが、その後徐々に自然減少していきます。そして、7歳になる頃には約50万個となり、原始卵胞が活動を始める思春期には20~30万個が残るのみとなります。思春期がおとずれて月経を迎えると、それまで眠った状態だった原始卵胞は活発に活動を始めます。月経が始まったということは、排卵が起こり妊娠への準備が始まったということです。月経周期の正常範囲は25~38日で、この期間内に月経があれば、毎周期同じ日数でなくても問題はありません。

この月経周期(月経が始まった日から次の月経が始まる前日までの期間)ごとに10数個の原始卵胞が成長し、その中でも一番よく育った主席卵胞が約20ミリの大きさになったころ、卵胞がはじけ、卵巣の一部から卵子が排卵されます。この周期を繰返すことで、女性は男性と結ばれた時に妊娠する可能性があります。

月経周期は、卵胞期、排卵期、黄体期と月経期からなり、この排卵が起こる時期は、月経周期が28日であれば大体月経開始から14日目が目安となります。ただし、月経が始まって5年程は周期が安定せず、初経が15歳であれば20歳前後になってようやく順調な排卵を伴う月経周期になると言われています。そして20歳代~30歳半ばに生殖適齢期を迎え、その後は、卵子の質がだんだんと衰えていきます。また、月経のあるなしに関わらず、卵子の数も減少していきます。

精祖細胞は、思春期を迎えるまでは精巣の中で眠った状態ですが、思春期を迎えるとホルモンの影響で精巣が大きくなり、男性ホルモンがつくられるようになります。そして、精祖細胞は数を増やしながら減数分裂により精子になり、はじめての精通を迎え、その後は、毎日つくられるようになります。女性の原始卵胞と大きく違うのは、精祖細胞はなくなることはなく、精子は一生つくられる点です。卵子には限りがあり、精子には(能力的な衰えはあっても)限りがないということですが、それは女性は子どもを宿して産み育てる上で、よりダイナミックにからだが変化していくことを意味しています。

妊娠適齢期を迎えた女性と男性

2.夫婦生活

排卵と射精のタイミングと精子

女性が妊娠するためには、排卵を迎えるタイミングで夫婦生活をする必要があります。よいタイミングとされるのは卵管采にキャッチされ卵管内へととりこまれてくる卵子を、精子が卵管膨大部で待ち構えているというタイミングで、そこで受精が起こります。

次に射精についてみておきましょう。精子は精巣上体に多くあり、性的興奮によって陰茎が勃起すると、精漿(せいしょう)という分泌液と合わさって精液になり、興奮がピークに達すると射精されます。この時、1回の射精で出される精子は2~3億ともいわれ、女性の膣内に射出されると子宮を目指して進んでいきます。ただし、排卵期以外は膣内にある頸管粘液の性状により精子を死滅させてしまいますが、排卵期だけ、この頸管粘液の性状がかわり腟内を泳ぎきり子宮腔内、卵管と進み、精子が卵子まで到達できるようになるのです。女性のからだには子宮の左右に1対の卵巣があり、排卵期になると、左右いずれかから排卵は起こり、排卵された卵子は卵管の一番奥にある卵管膨大部で精子と受精します。卵子の寿命は精子よりも短く、また受精できる時間が短いとされていることから、精子が先に到着し、排卵を待つ形で受精にいたることがよいタイミングとされる1つの理由です。

3.妊娠メカニズム

卵子と精子が出会って出産にいたるまで

卵管膨大部で卵子と精子が出会うと、精子は卵子の周りに群がります。その数は数百程度。そして卵子の周りにある顆粒膜細胞(卵子を包むゼリー状の細胞)をくぐり抜け、透明帯(タンパク質でできた透明な殻)を酵素を出して破り、卵子の中に入ることで受精します。ただし、受精にいたるのは一番先に透明帯を抜けた1個の精子のみです。1個の精子が透明帯を抜け卵細胞質内に触れると透明帯が変化して他の精子が入れないようにブロックしてしまうのです。卵子に精子が入って約17時間後、前核(父方由来の核と母方由来の核)という2つの核が形成され、第二極体が放出されます。これが受精成立を示すもの。その後、受精卵の前核は融合して1つになり、細胞分裂により2細胞に分かれ、2日後に4細胞、3日後に8細胞、16細胞と分割を繰り返しながら卵管を子宮腔内に向けて移動していき、4日後には桑実胚と呼ばれる形状になり、5日後に胚盤胞になり、子宮腔内に到着します。そして透明帯という殻を破って外に出て(ハッチング:孵化)ふかふかのベッドのような状態になっている子宮内膜に接着し、周囲の細胞を分解しながら内膜へ潜りこんでいきます。これが着床です。 着床した胚は発育を重ね、受精から266日後に赤ちゃんとして誕生します。

4.閉経の話

40歳を過ぎると妊娠は難しくなり、閉経へ

40歳前後になると、卵子の質は低下し、だんだんと妊娠しづらくなっていきます。また、40代前半頃から、月経はあるものの卵子がきちんと育たたず排卵しない月経周期が少しずつ増えてきます。そのため妊娠の確率も低下します。こうした状態が10年ほどつづき、50歳ころになると月経が完全に止まり閉経を迎えます。

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