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患者さんに対して/不妊専門医というのは意外に少なく、不満があればドクターをかえ時間をムダにしないで治療してほしいと思います。女性の場合、年齢を考慮して治療をはじめないと手遅れになることがあります。  
妊娠のメカニズムについて知っていただくよう努めています。  
新しいARTの技術のみに頼った不妊治療が押し進められているのが心配です。伝統的な外来の不妊治療でも多くの方が妊娠できます。逆に、腹腔鏡下治療や、筋腫摘出術も有効なことが多々あります。体外受精は最後の手段として行なうべきものと考えます。また、妊娠した後の妊娠分娩および出産後の児の成長にも注意を払うべきです(したがって入院設備等のない無床クリニックによる不妊治療は片手落ちとの思いもあります)。  
当院施行のARTの特徴は、卵管因子に異常のない方の治療はGIFTとしております。IVFに比べてより生理的であり、妊娠も10%
ほど上回っています。  
不妊治療には根気が必要です。信頼できる医療機関を見つけてしばらくの間は治療を続けることが重要と思います。あせらず、あきらめずにがんばってください。◆自然の状態で妊娠できない時はあきらめるか、そして夫婦二人だけの有意義な人生を考える。◆できるだけ努力して治療したあとに、夫婦の人生を考えるか、早期に決し相談するべきである。いずれの選択もすばらしい人生であれば、相違はないと思う。がんばっください。  
・長期不妊患者の問題点について
1.社会的要因
/有職婦人で避妊を続けているうちに数年たった。
/夫の転勤などで計画的な治療が実施されなかった。
2.医療上の問題点
A.患者側
/患者自身が医師の説明に納得できないで不安をいだきながら医師歴訪する。
/医師の検査結果の説明で、不妊の原因はないのでそのうちに妊娠するでしょうとい
われ、いたずらに月日を過ごしてしまう。
/患者みずから治療をあきらめてしまう。
B.医師側
/治療の限界を決定することと患者に納得させることの難しさ。
/IVF-ITなど高度医療に切り替える時期の決定と、関連医療機関との密接な連絡の重要性。
/現在アンケートによる調査では、まだIVFに対する認識は低いが、最近卵管不妊や一部男性不妊の場合は、早期にIVFを希望する患者も多くなっている事実を考慮しなければならない。
[松園第一病院宮川コウ先生の学会発表から]
・当外来患者で、内分泌性妊娠は52.5%。
・卵管性不妊、男性不妊、機能性(原因不明群)
の妊娠率は極めて低い(難治性不妊)。
・これら難治性不妊に愛する検討。
/器質性卵管不妊→通水法、肉眼的および顕微鏡下卵管形成術のよる妊娠率26.7%
/体外受精妊娠率23.1%
/男性不妊症例→AIH、AIDによる妊娠率26.0%
・IVF-ETはまだ妊娠率が低率であり、臨床的にも多くの問題あり。患者の肉体的、経済的負担、および低率な妊娠率などを考慮すると、安易に行なわれる方法ではなく、実施にあたっては、外来−患者−高度不妊治療施設の緊密な医療チームの上に治療を進めることが重要。
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